生活習慣や癖の改善で出来る歯並びの予防③-大人も子供も

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生活習慣や癖の改善で出来る歯並びの予防③-大人も子供も

指しゃぶり、舌を出す癖、唇を噛む癖にしても奥歯が噛んでいても前歯が開いてきてしまうような開咬の状態になってしまうと、さらに次の問題が引き起こされます。

物を飲み込む時は普通、口を閉じて口の中を陰圧(いんあつ)という状態にしないと物を飲み込めません。しかし前歯が開いた状態(開咬)になると開いた部分を舌でふさがないと物を飲み込めないのです。前歯が開いているところに舌をまた挟むので、さらに前歯が開いていってしまうといった悪循環を引き起こしてしまうのです。

子供では成長途中のため症状が悪化しやすく、骨の成長方向にも影響が出てくる場合があります。そのまま成人になってしまうと骨がその状態で固まってしまい、治療は複雑になってきます。

成人でも唇を噛む癖、舌を出す癖がある方は診療をしていると多く見受けられます。
矯正治療をしていて最後になかなか前歯が閉じない事があるのですが、この癖が原因の場合がよくあります。そしてこのような癖があると装置を外した後にまた歯並びが悪くなっていってしまう事があります。

矯正治療をうまく進めるためにも、日常生活上の習慣や癖を意識的にコントロールしていく必要があります。また矯正治療後に後戻りをさせないためにもリテーナーをしっかり使用するとともにこの習癖のコントロールがとても大切になります。