MEAW矯正と顎間ゴム-渋谷区恵比寿の矯正・矯正歯科なら恵比寿ますだ矯正歯科

平日は夜8時まで週末も診療。

MEAW矯正と顎間ゴム

MEAWとはmultiloop edgewise arch wireの頭文字を取ったもので特殊な形状をしたワイヤーです。“ミョー”とか“ミャウ”などと呼びます。

主に切端咬合や軽度の反対咬合、開咬などの治療で用いています。

程度によりますが上記の症状を歯を抜かないで治療できるのがメリットです。親知らずだけは抜歯した方が効率的です。

上下の歯並びの間で小さなゴム(顎間ゴム)をかけることでこのワイヤーの効果が十分に発揮されます。このワイヤーを装着したのにゴムを使用しないと目的とする効果が得られないばかりか逆に症状が悪化するので注意が必要です。

使用時間は食事、歯磨きの時以外は装着することをお話しておりますが、この顎間ゴムの使用がとても重要です。

 

A.K.さん
前歯で噛めない開咬をMEAWを用いて矯正治療しました。
顎間ゴムを必要な時期に毎日欠かさず使用して頂いたのでMEAWを使用して6ヶ月で前歯が噛むようになりました。

 

S.W.さん
軽度の受け口で、右の前歯から奥にかけて反対の噛み合わせで、下の前歯の真ん中が右にズレていますが、治療後は改善しています。
MEAWを使用して歯を抜かないで治療しました。
口元の状態も初診時にくらべ改善しています。

矯正専門の雑誌に掲載された症例です。
「別冊Quintessence 矯正YEAR BOOK ’06,」
CASE STUDY 下顎の右側偏位をともなった反対咬合症例
益田 勉 クインテッセンス出版,p194~200 より抜粋

 

当院はとても小さなクリニックです。
ですが当院では対話やコンサルテーションを重視し、一人ひとりの患者さまとじっくり向き合いながら治療を行っております。

装置の種類によっては症状によって向き不向きがあります。
治療開始時に十分ご説明させて頂いた上で患者さまのご希望も踏まえながら装置の選択、治療方法の選択を行います。

心の触れ合いを大切に、患者さまに素敵な笑顔になってもらえる、そんな矯正歯科医院でありたいと思っております。

何よりも最終的には素敵な笑顔で治療を終えられることを目的に毎回の治療に取り組んでおります。

素敵な笑顔でご協力して頂いた方々、写真の提供に関しては皆さんのご協力にいつも感謝しております。
矯正治療を始める方のきっかけや励みになれば幸いです。

東北関東大震災について

先週3月11日、大地震が起こった時は茨城県のクリニックで診療中でした。
立っていられない程の揺れ、多くの誰しもが経験したことのない揺れでしたが、院長の冷静な判断で患者さま、スタッフを比較的落ちてくるものがない待合室へ退避。
棚の模型、備品などはほとんどが落ちている状態でした。またブロック塀が倒れたり、停電、断水、周囲では工場の火災などもありましたが皆無事でした。

岩手県沿岸には知り合いの先生、診療に行っていた先生もいらっしゃいましたが、安否の確認も伝言板、友人を通して少しずつ取れてきました。

一人でも多くの方々が無事であることをお祈りしております。

舌側矯正の勉強会に参加してきました

舌側矯正いわゆる裏側からの矯正治療です。
去年にも参加したセミナーでしたが今年も参加してきました。

裏側に装置を付ける場合、その位置決めがとても重要になります。
今回の方法はとてもシンプルで無駄の少ないものでした。
講演された先生もいかに無駄を少なくシンプルにすることで、治療の精度を上げて且つスムースに進めることを強調されていました。

全くもってそのとおりだと思います。
いずれも患者さまにとって快適でメリットのあることだと思います。
シンプルかつスムースに

 

リテーナー(保定装置)の種類について

≪リテーナー(保定装置)の種類について≫

左は装置の写真、右はその装置を装着した時の写真です
目立たない装置もありますので装着時の写真(右写真)をよくご覧になってください。

ベッグタイプリテーナーとホーレーリテーナー:
歯のまわりをワイヤーで取り囲むタイプ。(取り外し式)

 

QCMリテーナー:
上記のタイプと同じですが、歯を取り囲む表の部分(特に前歯の部分)がワイヤーではなく透明のタイプ。目立ちにくいタイプです。(取り外し式)

 

アスティクス リテーナー:
QCMリテーナー同様、歯を取り囲む表の部分(特に前歯の部分)がワイヤーではなく乳白色のファイバー製でに目立ちにくいタイプ。(取り外し式)

 

クリアリテーナー:
透明のマウスピースタイプ。目立ちにくいですが、自分の歯同士が上下で直接咬み合わない(装置と装置の材質が咬み合う)ので、まれに積極的に噛み合わせを安定させたい場合などは適さない。上記3つのリテーナーに比べると軽い。違和感が少ないと感じる場合もあります。(取り外し式)

 

クリアリテーナー:
材質が透明でなくやや乳白色のもの。クリアリテーナーの材質は様々あります。(取り外し式)
右の写真は装着した状態です。

 

犬歯-犬歯間リテーナー(リンガル リテーナー):
糸切り歯と糸切り歯の間をを歯の裏側でワイヤーで固定するタイプ。(固定式)
上の歯並びの保定は取り外し式で、下はこの固定式で行う場合もあります。
しかし歯に固定してしまうので汚れが付きやすいため虫歯や歯肉炎、歯周炎になることもあるので注意が必要。

 

スプリングリテーナー:
下の前歯が軽度に後戻りしてしまった場合などの改善に用いるタイプ。(取り外し式)
最近では軽度の後戻りなら透明のマウスピースタイプで行うことが多いです。

 

 

装着して見えない部分のカラーは色々あります。

 

写真の提供に関しては皆さんのご協力にいつも感謝しております。
矯正治療を始める方のきっかけや励みになれば幸いです。

 

 

装置を外して素敵な笑顔にいつも感謝しております。

私も患者さまも矯正治療をして良かったと思う瞬間です。

この笑顔になっていただくこの瞬間がたまらなく矯正治療をやめることはできませんし、この瞬間のために技術を少しでも向上させたいですし、この瞬間を目指して患者さまと毎回お会いできることを楽しみにしております。

今までにも後戻りを防ぐためのリテーナー(保定装置)についてお話しましたが今回は後戻りを防ぐためのリテーナー(保定装置)の種類についてです。

矯正治療後の後戻り 原因

矯正治療が終了すると装置を外しますが、治療後の歯の位置は最初とはある意味違う位置にあり、歯は少なからず元の位置に戻ろうとします。これを後戻りと言います。

歯と歯は骨の中で非常に弾性のある線維でつながっています。そのためある特定の歯だけを動かした場合でも、その歯の隣の歯も一緒に動きます。治療後の歯の位置は最初とは違う位置にあるため引き伸ばされた線維は少なからず元の位置に戻ろうとします。
歯の移動とともに変化した骨もやはり元の位置に戻ろうとします。

そのため新しい位置で歯の位置も線維も骨も安定させる必要があります。
矯正治療後にリテーナーという装置を使用するのはこれが理由です。

このように歯とその周囲の構造によって後戻りが生じますが、それ以外にも後戻りする原因があります。それは唇を噛む癖、舌を出す癖、爪咬みなどの習癖です。歯並びが悪くなった原因のひとつに習癖が関係していて、矯正治療後にもその習癖があればまた元の歯並びに後戻りしやすくなります。

このような癖は無意識にされていることが多くご本人も気が付いていないことも少なくありません。
歯並びをみると大体関係している習癖がわかるので、問診時にお聞きしながらご自身でも「言われてみれば…」と気付かれる方も多いです。

しかしこの気が付くことが後戻りを防ぐことにとても重要です。
舌による習癖などはトレーニング方法もございます。
意識してそのような習慣・癖を改善していくことで後戻りも少なくできます。

また後戻りを防ぐリテーナーも様々な種類があり、習癖の状態によってリテーナーの種類も選択する場合もございます。

矯正治療に限らず、体が新しい状態に変化すると体は元の状態に戻ろうとすることはしばしば経験することと思います。
変化させた状態(新し状態)をkeepすることは難しいですが、維持するための方法を習慣にできるように頑張りましょう。

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