前歯・出っ歯、八重歯の矯正治療 過蓋咬合、開咬の噛み合わせの違いについて②

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前歯・出っ歯、八重歯の矯正治療 過蓋咬合、開咬の噛み合わせの違いについて②

前々回の記事では前歯の矯正治療を行う際に、出っ歯・八重歯であっても噛み合わせに違いがある場合についてお話をしました。

ひとつには噛み合わせが“深い”といわれる“過蓋咬合”(かがいこうごう)、逆に噛み合わせが“浅い”といわれる“開咬”(かいこう)があります。

今回は、これらの噛み合わせでよく起こるトラブルについてお話したいと思います。

≪過蓋咬合でよく起こるトラブル≫

上の前歯が下の前歯に覆い被さる量が大きいので下の前歯が上の前歯に強くぶつかり、上の歯が突き上げられることが多く、よく上の前歯にトラブルが生じるのがこの噛み合わせです。

上下の前歯が強く擦れあうことが多く、歯が不自然な形に削れてしまいます。
削れることで歯が薄くなり、歯の先端が欠けてしまうことがあります。

そして年齢とともに前歯が前に出ていわゆる出っ歯になって前歯の真ん中に隙間が生じることがあります。
40~50代からよく見かけるケースです。

また歯の治療をしても被せ物がよく外れたり壊れる方がいらっしゃると思いますが、このような噛み合わせに原因があることが多々あります。

≪開咬でよく起こるトラブル≫

奥歯でしか噛み合わない場合です。
噛む力を奥歯ですべて負担してしまうので、奥歯によくトラブルが生じます。

奥歯のみが平らにすり減ってしまう。
奥歯にクラック(亀裂)が入って虫歯になりやすくなる。
治療した奥歯の詰め物・被せ物が割れる、壊れやすい。
結局、何度も治療した末に歯を抜かなければならなくなる。
その結果、入れ歯やインプラントにするが、それらもまた悪くなってしまう…

このような悪循環になりやすいのが開咬という噛み合わせです。

歯が悪くなる理由は様々な原因がありますが、このような噛み合わせが原因で歯が悪くなっている方をよく見かけます。
若いうちは抵抗力があってなんとかなっていますが、年齢とともに噛むことに支障がでて健康に影響します。

歯が悪くなったら削ったり抜いて治すのが日本ですが、歯が悪くならないように予防したり、歯並び噛み合わせを治したりメインテナンスをとても大切にしているのがヨーロッパやアメリカです。

ですが最近は日本でもこのことに気づいて治療に来られる患者さまが増えているのを感じます。
大人、子供を問わず予防やメインテナンスを重視した治療に力を入れていきたいと思っています。

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