舌側矯正の勉強会に参加してきました

舌側矯正いわゆる裏側からの矯正治療です。
去年にも参加したセミナーでしたが今年も参加してきました。

裏側に装置を付ける場合、その位置決めがとても重要になります。
今回の方法はとてもシンプルで無駄の少ないものでした。
講演された先生もいかに無駄を少なくシンプルにすることで、治療の精度を上げて且つスムースに進めることを強調されていました。

全くもってそのとおりだと思います。
いずれも患者さまにとって快適でメリットのあることだと思います。
シンプルかつスムースに

 

出っ歯で気にしなければならないのは見た目だけ?

出っ歯で相談に来られる理由で多いのはやはり見た目を気にされて来院される方が多いです。

しかし、それ以外によくあるのが転倒や打撲による前歯の破折や脱臼です。

お子さんに多いかもしれません。

出っ歯であるがゆえに以下のような時に前歯を折ったり、前歯が抜けたり、唇を切ってしまったりということが多いようです。

転んだ時に手をつけずに顔面から転倒した
プールで飛び込みをしたときに前歯をぶつけた
友達と遊んでいて腕や足が前歯にあたった
スポーツをしていてボールなどが顔にあたった
などなど

ケガをされやすい噛み合わせでもあるのでお気を付けください。

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虫歯も放っておくと歯並びに影響し、矯正治療が必要になることも…

虫歯も放っておくと歯並び・噛み合わせに影響するのをご存知ですか?

歯と歯の間がひどく虫歯になった場合
→虫歯になって歯がなくなった分だけ後ろの歯は前に倒れてきます。
歯が前に倒れてくるということは、それと咬み合う歯との上下関係も悪くなります。

虫歯や歯周病で歯を抜いてそのまま放置した場合
→両隣の歯が抜いた部分に倒れてきてしまいます。
またそれと咬み合う歯も抜いた部分に伸びてきてしまいます。

→とくに子供の場合、虫歯などで乳歯が早期に抜かれた場合
そのまま放置しておくと永久歯が生える(萌出:ほうしゅつ)するスペースがなくなってしまい、永久歯の歯並びは悪くなってしまいます。

このように虫歯や虫歯などで抜いた部分をそのまま放置してしまうと歯並びだけでなく噛み合わせも悪化します。

虫歯の治療だけで済むはずが矯正治療も必要になる場合があります。一般にこのような場合、普通に矯正治療をする時よりも治療が複雑になることが多いです。

放置しないですぐに対処・治療することが、結果として治療が楽になり、治療費の節約にもなります。

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矯正治療前に精密検査が必要な理由 矯正治療の目的

矯正治療の相談でいらっしゃる方は様々な悩みをお持ちです。

たとえば前歯が出ている(上顎前突:じょうがくぜんとつ)と悩んでいらっしゃる場合でも次のようなパターンがあります。

・上顎の骨が大きい場合
・逆に下顎の骨が小さくて相対的に前歯が出ているように見える場合
・顎の大きさにはあまり問題はなく歯だけが前に傾いて出ている場合など
またこれらの状態が複雑に絡み合っている場合も多々あります。

逆に下顎がでている反対咬合(はんたいこうごう)の場合でもその成り立ちは様々です。

また顎の大きさだけでなく、その成長する方向も様々です。

矯正治療を始める前にはこれら顎の大きさ、角度、成長方向、歯の傾き、その他様々な項目を確認することが必要です。

噛み合わせの症状が似ていても原因が異なれば治療方法も異なります。体の病気と同じようにどこに問題があるのかを確認してから治療を行う必要があります。

そのため矯正治療を行う前には詳しい検査が必要になります。
そしてその検査の結果を読み取るために経験と知識が必要であり、矯正歯科が専門科目であることが多いはそのためです。

レントゲンや歯型、顔や口の中の写真などの資料を揃えることに加え、さらに全身の健康状態や歯並び・噛み合わせに関係するような習癖、食習慣や嗜好品などについてまでお聞きする場合があります。

それらを総合的に判断(診断)して、

①機能的な歯並び・噛み合わせ
②それだけでなく美しい口元、顔かたち
③将来的に健康な歯、歯周組織が維持
④これらが出来る限り長期に安定するような状態

を達成するためにはどのようにしたらよいかを検査資料から治療計画を考えます。

また患者さまのご希望も踏まえ、治療計画はひとつだけでなく複数になることも多々あります。

 良い結果を出すためには

・歯を抜かない(非抜歯)計画がよい場合もありますし、
・逆に抜歯した方がよい結果につながる場合もあります。
・また装置によっても異なってくる場合があります。

但しこれらは治療の手段であって、あくまで治療の目的は①~④の項目をできる限り良い状態にすることです。

そのためには私たち歯科医師・矯正歯科医の治療に加え、患者さま自身の治療内容に対するご理解、毎日のホームケアが大変重要になります。

矯正歯科医と患者さま、お子さんの場合は保護者の方も協力して頂き治療を進めることが良い結果、素敵な笑顔につながる秘訣です。

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前歯がなかなか生えてこない…

週末は2日間、茨城のクリニックで矯正治療を行ってきました。一日に20~30人の矯正患者さまがいらっしゃいます。
その中で中学生(13歳)になっても犬歯がなかなか生えて(萌出:ほうしゅつして)こない患者さまがいらっしゃいました。

犬歯は10歳前後で萌出します。レントゲンを撮影してみると犬歯は顎の骨の中で奥歯のあたりに位置していました。

歯がなかなか萌出しない原因は、萌出してくる方向が異常な場合やもともと生まれつき部分的に歯がない(先欠:せんけつ)の場合などがあります。

なかなか歯が萌出しない場合、片側は出ているがもう一方の歯が半年以上萌出しない場合は、歯科医院を受診することをお勧め致します。