前歯の矯正治療 前歯で噛めない…噛み合わせを深くするには

前回の記事では前歯が出っ歯の状態でも、噛み合わせが違う場合のあることをお話しました。

今回はその中でも、前歯が噛み合わない場合についてです。

上下の歯が噛み合わない場合を開咬(かいこう)といいます。

原因としては遺伝がありますが、後天的な原因もあります。
例えば、指しゃぶり、舌を突き出す癖、慢性的な鼻炎による口呼吸、低位舌、楽器などが挙げられます。

今朝のNHKのニュースで取り上げられていましたが、このような生活習慣によることが歯並び・噛み合わせに影響する場合があります。
子供のうちに周囲が早く気付いて対処してあげることで将来の噛み合わせが悪くなることを予防できます。

しかしながら周囲も気付かなかったり、気付いていたけど治療するきっかけがなかなかつかめない場合もあります。

このような噛み合わせも矯正治療で治すことができます。

子供のうちの開咬を放置して、成人になって骨が固まってしまうと治療の内容が複雑になることが多くなります。
子供のうちに早期に対処してあげることで悪化を防げることが多々あります。

子供も大人も虫歯に気をつけるだけでなく、虫歯や噛み合わせが悪くなるような生活習慣自体に問題がないか改めて注意して見てみましょう。

開咬を放置した場合の障害はどのようなことが考えられるでしょうか?
次回はこの内容についてお話したいと思います。

 

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前歯・出っ歯の矯正治療 過蓋咬合、開咬の噛み合わせの違いについて①

一般的によくいう出っ歯の状態ことを専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。

前歯が出ていることを悩まれて来院されますが、同じ前歯が出ているという状態でもかみ合わせには違いがあります。

ひとつは
上の前歯が下の前歯に覆い被さり、下の前歯が見えないくらいの状態。

過蓋咬合(かがいこうごう)と呼ばれる状態で、噛み合わせが“深い”などといいます。

正常な噛み合わせは上の前歯が下の前歯を覆う量が2~3mmですが、それ以上は過蓋咬合の傾向になります。

 

 

下の歯が上の前歯に隠れて見えな程の状態です。
写真では見えませんが、下の前歯は上前歯の裏側の歯ぐきを噛んでいます。

ほかには
前歯が前に出ているのは同じですが、上記の過蓋咬合とは逆に上下の歯が噛まない場合の上顎前突もあります。

上下の歯が噛み合わない状態を開咬(かいこう)といいます。

噛み合わせが“浅い”などといいます。

 

 

奥歯のみ噛み合っていて前歯は噛み合わない状態。
奥歯の負担が大きくなります。

このように前歯が出ている状態でも、程度に差はあるものの噛み合わせには違いがあります。

この違いは、あごの骨の大きさや成長方向の遺伝的原因口呼吸、習癖、舌の位置、嚥下の仕方などの後天的原因によって生じます。

噛み合わせが異なると、同じ出っ歯(上顎前突)の矯正治療でも治療方法が異なります。

この噛み合わせの違いの原因を調べるために精密検査や問診・カウンセリングがとても重要です。

 

 

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八重歯の矯正治療 噛み合っていない犬歯について

歯は上下で噛み合っていると自然と削れていき、上下での歯の接触の仕方は徐々に馴染んでいきます。これを専門的には咬耗(こうもう)といいます。

しかしながら八重歯で糸切り歯(犬歯)が表側に飛び出していて上下の歯と噛み合うことがないと普段、歯は使われていないので犬歯の先端は削れることがなく尖ったままになりやすくなります。

 

 

矯正治療で歯を理想的な位置に並べていくと、この犬歯が尖っているというこが審美的にマイナスの要因になってきます。

すなわち前回お話したスマイルラインから犬歯の尖った部分が飛び出てしまい、矯正治療後でも少しだけですが牙(キバ)っぽく見えてしまうのです。

アメリカのTom Pitts先生はスマイルラインに視点をおいた矯正治療をされている先生ですが、その先生のセミナーに参加した際には、八重歯に限らず多くの場合で犬歯の先端の形態修正が必要ということでした。

特に八重歯の場合では犬歯が尖っているため歯の先端を丸めた方が審美的に良いことが多いように私も感じています。

そのため患者さまにはこのような理由を説明させていただき、ご納得していただければ犬歯の形態修正をさせていただいております。

 

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矯正治療 子供と大人どちらが専門か

矯正治療を行なっていない一般歯科の先生に『先生は子供と大人とどちらを多く診られるのですか』としばしば聞かれることがあります。

私としては今までお子さんも成人の方もどちらも同じように多く診てきたので、そのように聞かれることに少し違和感を覚えます。

お子さんも成人の方もどちらも診てこそ、それぞれの患者さまの診断・治療に活かせることが多くあります。

歯並びやかみ合わせが良くない場合、そのようになった理由が必ずどこかにあるはずです。

成人の方の場合、多くは子供の頃・成長期の頃に何らかの原因があったことが考えられます。

顎の大きさや歯の大きさ、それらの不釣り合いなど遺伝が原因であったかもしれないですし、虫歯が原因だったかもしれません。

もしくは乳歯を虫歯が原因で早くに喪失したことが原因かもしれません。または不適切な虫歯の治療が原因の場合もあります。

指しゃぶりや口呼吸、舌突出癖、その他習癖などいろいろ考えられます。

どのような経緯で現在、このような不正咬合になったかを知ることは治療計画を立てる時にとても重要となります。

その際、子供の矯正治療を多く診ているとその(成人の)方がどのような経緯で不正咬合になったかがよく分かります。

それを踏まえてどのような点に注意して治療をしていったらよいかなども分かり、子供を診ている経験が成人の方にも活かされるのです。

成人の方をそのような視点で診ていると逆に子供の場合は、その症状を放置してしまうと大人になった時にどのようになってしまうかもよく分かってきます。

そのため今この時期にしておかなければならない治療と、あるいは後で行っても支障のない治療の選択などができるようになります。

子供と大人どちらを専門に診ているかではなく、どちらの患者さまも多く診ていることがとても大切なことだと考えております。

 

 

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子供も大人も 矯正治療の目的は同じです

矯正治療は見た目の改善の治療と思われがちですがそれだけではありません。
子供と大人で治療の手段・方法に違いはあるものの矯正治療の目的は子供でも大人でも変わることはありません。

①機能的な歯並び・噛み合わせにすること、
②それだけでなく美しい口元、顔かたちにすること、
③将来的に健康な歯、歯周組織(歯肉や歯を支える骨の健康)が維持できるようにすること、
④これらが出来る限り長期に安定するような状態にすることが目的です。

 

 

大人の方もお子様も生涯健康な歯で過ごせるように、矯正治療を通して一人でも多く素敵な笑顔をみつけるお手伝いをできればと思っております。

 

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