2010/11/13
前歯の矯正治療を希望される場合、見た目を気にされて治療される方がやはり多いです。
今日の診療で矯正治療を始めることになった患者さまは、見た目よりも上の脇の前歯(側切歯)がねじれていて唇をよく噛んでしまう方でした。
唇を噛むことで口内炎になってしまうこと、また唇が渇くと唇が上がったままでおりてこない悩みを抱えていらっしゃいました。
前歯に限らず奥歯でもよく頬の粘膜を噛んでしまうことがあります。
上下の歯のわずかな噛みわせのズレ、歯のねじれなどによって起こります。
歯並び・噛み合わせを矯正治療または歯科治療で改善できることが多いのでご相談ください。
2010/11/09
前歯のでこぼこや歯並びを気にされている方は多いと思います。
前歯のみの矯正をご希望される方もいらっしゃいます。
ご希望のように前歯のみの治療(装置の装着)で可能な場合がありますが、噛み合わせの状態によっては全体的に歯を移動させないと前歯の歯並びを改善できない場合もあります。
治療後の上下の噛み合わせ、口元の状態などを考えた治療方法の選択が必要です。
どの範囲までの治療が必要かは、でこぼこの程度や上下の噛み合わせの状態により異なりますので、まずは矯正の専門医院でのご相談をおすすめいたします。
2010/11/05
ブラケットとはワイヤーを用いる矯正治療で歯に一個づつ付ける装置のことです。
以前は金属製が用いられていましたが、最近は矯正装置も日進月歩で様々な種類のブラケットがあります。
材質でいうと金属のほか、透明なクリアブラケット、歯の色に近いセラミックやジルコニアのブラケット、クリアブラケットよりさらに透明度の高いサファイア製のものなど様々です。
歯の移動がスムースな痛みの少ないブラケットなどもあります。
裏側の矯正では、表からは見えないので金属製のものがほとんどです。
中には装置の精度を高めるために金合金で作られたブラケットもあります。
装置ごとにそれぞれ特徴があります。
ただし装置自体はあくまで手段のひとつです。
矯正治療の目的は歯並び・噛み合わせの改善、さらにお口の健康を維持増進することだと思います。
それが体の健康につながり魅力のある笑顔になってきます。
いま治療されている方もそこを目標に一緒にがんばりましょう。
2010/11/03
いつも決まった寝かたすることを私たち専門家は睡眠態癖(すいみんたいへき)といいます。
とくに歯並びに影響する睡眠態癖にうつぶせ寝があげられます。
うつぶせ寝をする場合、顔をいつも左右どちらか決まった方向に向けて寝ることが多いようです。
頭は体の中でもとても重いため、いつもうつぶせ寝の横向きで一方向から力が加わり続けるとそれ自体が矯正力となり歯並びが左右非対称になったり、成長期であれば顔の非対称やゆがみになって現れることがあります。
うつぶせ寝で顔をいつも横方向に向け、さらに頬の下に手を挟んで寝るような場合は枕にうつぶせ寝になるより強い力が加わるので要注意です。
問診の際には、歯並びと顔のゆがみとの関連から寝かた(寝相)についてもお聞きしています。
ご自分の寝かた、お子さんの寝かたについて一度ご確認してみてください。
2010/11/01
鼻が詰まりやすく口で息をしていることはありませんか?
鼻で息をする鼻呼吸に対して、口で息をしてしまう口呼吸(ここきゅう)があります。
くちびるが荒れたり、空気が乾燥する時期になると風邪をひきやすくなります。
それだけでなく歯並びに関係することはあまり知られていません。
口呼吸があると口のまわりにある口輪筋という筋肉が緩んでしまい出っ歯になりやすくなります。また歯ぐきが腫れやすくなります。
矯正治療をしてもまた元の出っ歯に戻りやすいのが特徴です。
慢性的な鼻の疾患がある場合は、大人・子供を問わず耳鼻科的な治療もおすすめしています。